2013年3月5日火曜日

Hoomdoor 3/2 社会起業ゼミ

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社会起業ゼミ、ハブチャリ(団体:ホームドア)という大阪でホームレスのおいちゃんたちと、シェアサイクル業をやっている他の、女子大生(川口さん)代表のお話。
http://www.homedoor0.com/


いろいろと、シゴトノアトリエが「したいなー」と思っていたことを、してらっしゃっていて、「あーほんとにやってる人いるんだなあ」というかんじ。

いろいろ、かぶるのです。
ホームレスの人とニートへの偏見とか。
「自業自得じゃん」ってみんなが言ってて、まあ…ね、と。

最初に、ニーズを聞いてから(できること)事業立ち上げをしようとしたのもさすがね。

これは、後でお食事の時に少し聞かせてもらったのだけど、僕が勝手にコンピューターおにいちゃんのことを相談させてもらって、ターゲットをまず細かくし ぼって、自分たちのできることと合わせて、そこから広げていくとおっしゃってたけど、そうね、そういう冷静さ?みたいのが、基本的ながら、そうね、という ことだった。

確かに、色々なそういう相談のとこにいけば(ETICとか?)アドバイスしてくれるのかもしれないけど、自分には、そういうのは遠かったので…。

ニートが就労に必ずしも皆行き着かないように、(というか、就労支援から成功するのがマイノリティだろう…)、ホームレスも生保は必ずしもニーズではないこと。
しかし…、帰りに「レイブル(就労の意志のあるニート…?)」をやっている、スマイルスタイルだっけ?を、川口さんが言ってくれたように、「やる気」のあ る(ホームドアであれば、生保に行き着いたおいちゃんたち)当事者を、まずターゲットにするのは、理にかなっていること。
しかし…

確かに解決の糸口がつけやすいのかも、だけど、僕は「レイブル」(就労を望む)ではない。
むしろ就労とか勘弁してくれよ、の自営ニートなのだ。
もちろん…学べることはたくさんある(スマイルスタイルは知らん!けど)



おっちゃんたちの得意なことを聞いて、自転車修繕というのも、だからサイクル業をというのもわかる。
おっちゃんたちが孤独でなくなり居場所だし、働くプライド楽しさを復活させたというのもわかる。



さすがと思うのは、彼女が「流れに乗れば、それは必要であるということだし」と言っていたように、なんというか、流れがすごくできているなと思うこと。
大阪のホームレス問題も、自転車放置問題も、同時解決は、確かにソーシャルだろう。



ハブチャリの他に、『釜(が崎)ミーツ』という、釜が崎の待ち歩き?観光スタディツアー?的なことをやって(これのが収益が出てるとのこと)るのも、実 は、ヒキニートスタディツアー(支援施設まわったり、本人たちと話したり、本人たちと色々何かできる)をやろうとしたことがあったので「本当にさすが」と いうかんじ。



あとハブ傘という、傘の再利用も、手がけるらしい。

ハブチャリのポートは今10箇所。
自治体で最初無理めだったので、民間に営業かけて、CSR的にお試しで最初にやってから、次第に広がるというのもたくましいですね。
そういう営業もすごく、とてもいいし。



何より、おいちゃんたちと仲がよく信頼関係できてるなという写真などスライドで説明してもらったのが印象深かった(看板がなかたのでおいちゃんが作ってきてくれたり、クレーマーからかばおうとしてくれたり、パーティを自分たちで企画してたり)
これも、食事の時にうかがったのだが、僕が、メンバーに対してケツの穴の狭いところを言っていたときのこと、やはり

「どこにも行き場所のなくなった人たちだから、ここにいても追い出されないという安心が大事。私たちも、排除しないし、そういう最後の場所だということが、伝わって、信頼関係もできてゆく」というようなことを言ってらしてた。(大意)



僕は、ここに来る前にツイッターに書いたのだが

「今日のゼミのホームドアさんは、収入と、おそらく居場所もそうだし、ホームレスたちが、主宰の女子大生たちを逆に助けてあげようみたいな部分もあるかもしれないと思ってる。 4年前、シゴトノアトリエを立ち上げた」

「最初は色んなニートたちが集まってくれたけど、僕はあまりにも自分の利益と人間コントロールに終始しようとしすぎたと思う。 本当はみんなで作り上げなくては進まなかったのだ。 自分が弱味をさらし続けても。 素直に。」

「コンピューターおにいちゃん(高齢者向けの出張パソコン家庭教師)、わくわく農業プロジェクト(薄給の零細農園ボラバイトの手伝いをし、その代わり規格 外野菜をもらい外食へ流通)、ビデオラブレター(その名のとおり。孫からとかも)… 全部自分が完全主導でやろうとしすぎて潰れた」

と書いたけど

川口さんたちがどうやってるのかは知らない。
けど「手のひらでいてもらう」と言っていたが、それは、包むような「ここで私たちと一緒にがんばろう」という温かさとある種の腹の座りがないとダメだ。

このゼミは、前に行ったオーバーザレインボウの時と違って、男性がとても多く、その中でおっちゃんたちの写真でスライドを話す(淡々と)話す川口さんは、一瞬ちょっと天使ちっくに見えた(笑)



僕が今回「学んだ」こととは、実は、そんなにない。
学んだ、ではなく、「そうか、自分がやろうと思っていたり、やろうとして失敗していたことを、ニートではなくホームレスとはいえ、実際にやっている人はいるんだ。それもここ2、3年で立ち上がり、まだ大学生の人が」
というのが、実は一番大きく。
「できるのか」
ということだと思った。



色々流れやノウハウ、マネジメントもあるのだと思う。
だけど、やってる人はいるんだよ。
それも明るく淡々と、ずぶとくおおらかに。



もちろんニートとホームレスは違う。
それも、ホームレスとは言っても、「元」で、生保利用で、僕や僕のまわりのニートメンヘラ発達…自身は、「生保を受けないホームレス」に近いのではないかとは思う。
(就労なんて知るか。感謝されながら、自分のペースと誇りで堂々と生きるんだ)
それぞれの個別の自営仕事でもない。
(もちろん、目標がホームドアさんは、生保とハブチャリの半々くらいで暮らせたら、生保の予算も引き下げられる、というのもあるのだが)

だが、実際、若い女性が動いて、どんどん形と成果にしていくというのを、ナマで見ると、自分のケツの狭さと、あらためて見直したい、そしてもう一度…という部分もあるのだ。



川口さん、遠くから、日帰りでこの講座のために、お疲れ様でした、ありがとうございました。


 

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